「すぐに役立つ現場の豚病対策」を出版して15年がたち、この間、日本の養豚産業は口蹄疫、豚熱、PED、PRRSをはじめ多くの感染症を経験し、アフリカ豚熱の脅威がすぐそこに迫っている。養豚場を感染症から守る戦略を練り直し、より確実なものにすることが求められており、それが養豚経営を持続可能にする必要条件である。官民が一体となって新たな養豚衛生対策に取り組み始めた現在、その実践の心強いパートナーとなり得ることを目的として、「すぐに役立つ現場の豚病対策」を全面改訂し、大幅に項目を追加した。
著者の二人は日本を代表する養豚専門管理獣医師で、サミットベテリナリーサービスは全国100農場超、母豚総数約9万頭に獣医コンサルティングサービスを提供している。臨床・コンサルタントで得られた多くの経験や知見は、本書を現場目線でわかりやすい内容に仕上げ、高いアンテナで常に収集する最新の情報が各ページにあふれている。
「豚病と闘う書」から「豚病と闘わないですむための書」に基本方針を変え、新たな時代に立ち向かう養豚生産現場はもちろん、養豚管理獣医師、公的機関の養豚担当者をはじめ、養豚に関係するすべての方にお届けします。
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